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フィラリア

フィラリア症とは、犬糸状虫(心臓糸状虫ともいいます。)という大きさが15cmから30cmにもなる虫が、心臓の右心室や肺動脈に寄生して発生する病気です。
血液は全身に酸素や栄養素を供給しますが、その血液を全身に送り出すポンプの役目をするのが心臓です。この大事な心臓に虫が寄生して心臓障害を起こすと、血液の循環障害が生じ、全身の血液のめぐりが悪くなります。したがってこの病気は虫によって心臓や肺が冒されるだけでなく、肝臓や腎臓など全身に異常を生じてきます。
この病気は一般に慢性経過をとるのが特徴で、初期には咳をみる程度ですが、次第に疲れやすい、栄養状態が悪いなどと症状が進み、最後にはおなかに水が溜まるなどして全身の異常から倒れてしまいます。

フィラリア症のライフサイクル

フィラリア症にかかっている犬では、心臓にいる親虫から体長が0.3mmの子虫(ミクロフィラリア)が血液の中に産みだされます。その子虫は体表血管の血液中にでてきて、蚊が血を吸うときに一緒に蚊の体内に取り込まれます。

蚊に吸い込まれた子虫は、蚊の消化管からマルビーギ管に侵入し、そこで2回脱皮して体長約1mmの感染能力のある幼虫に発育します。この発育には夏の気温で約2週間を必要とします。

マルビーギ管で発育した幼虫は、蚊の吻鞘(くちばし)にでてきて、感染の機会を待ちます。この幼虫を持った蚊が犬を刺し血を吸うときに、幼虫はくちばしから脱出し、皮膚に侵入して感染します。

犬の皮膚内へ侵入した幼虫は、皮下、筋肉、脂肪などの組織で、約3ヶ月かかって体長が3〜10cmくらいの幼虫に成長します。この間に2回脱皮します。

皮下や筋肉などで成長した幼虫は、やがて整脈血管に侵入し、血液の流れに乗って右心室から肺動脈にゆき、そこで3ヶ月かかって成長し親虫になります。雄虫と雌虫は交接して多数の子虫を血液中に産みだします。

フィラリア症の主な症状

毛づやが悪い

血液の循環が悪くなるために肝臓障害が発生し、その結果、栄養状態が悪くなります。したがって犬の毛づやも悪くなります。

咳をする

フィラリアは肺へ血液を送り出す右心室や肺動脈に寄生するため、肺に様々な病変が発生し、しばしば咳をするようになります。

腹水がたまる

フィラリアの寄生によって全身の静脈(心臓へ戻る血液)の流れが悪くなる結果、肝硬変が発生して腹水がたまるようになります。

血色素尿が出る

急性型のフィラリア症では、血管内で赤血球が破壊され、その中の血色素という成分が尿中へ出るため、尿が赤ブドウ酒色となります。

突然死

急性型のフィラリア症の場合には、赤色素尿のほか、貧血や黄疸がみられ、重度の心・肝・腎機能の低下によって短日数で死亡します。

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